政治も経済も綱渡りの中国 右か左か…習指導部どちらに向かっているのか (3/4ページ)

2013.10.21 11:10

 共青団VS太子党

 習指導部にあって経済政策を仕切るトップは李克強首相。李首相は前総書記兼国家主席の胡錦濤氏と同じ改革派の共産主義青年団(共青団)出身で、自由貿易試験区の設置やシャドーバンキング問題への対応など、経済改革路線で指導力を発揮してきた。トウ小平の流れをくんでいるといっていい。中国で改革派は右派とされる。だが、習氏は党幹部の子弟でつくる太子党の出身。反腐敗は主導しているものの、政治的な発言や行動は守旧派(左派)に近いようだ。

 習仲勲元副首相を父に持つ習総書記は、共産党幹部養成の中央党校で「改革開放前の30年の歴史(文革を含む毛時代)を否定することはできない」と講話した。メディアやインターネットの情報規制を強化し、歯車を逆回転させるかのような言論統制も実行。対日関係では妥協しない頑(かたく)なな姿勢を続ける。

 日中関係は以前、政治的には冷たいが、経済交流は熱い、との意味から「政冷経熱」と呼ばれたが、この用法を習指導部の路線に当てはめれば「政左経右」となる。すなわち政治面では習氏が左を向き、経済面では李氏が右を向く。結局、習指導部が右か左か、どちらに向かっているのか、判然としない。

「国内の既得権益層との調整がつかず、李首相は守旧派に配慮して欠席した」

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