世界の注目が集まり、「最後のフロンティア」と読まれるミャンマーには日本からの進出企業が相次ぐが、その活況ぶりに比例し、トラブルのような事例も増えている。(大谷卓)
納期遅れに二重帳簿、続く土地バブル
「ミャンマーへの進出を考えているが、現地の情報を教えてくれないか」
「ミャンマーで会社を設立したい。手続きを教えてほしい」
ミャンマー大使館公認の西日本ビザセンター(大阪市西区)代表で経済投資アドバイザーの栢下邦彦のところには、そうした相談が、月間で50件ほどやってくるという。「大手ばかりでなく、中小企業からの問い合わせも増えている」(栢下)が、それに比例するように、さまざまな形で増えるトラブルも聞こえてくるという。
例えば、こんなことがあった。
現地に進出した日本の縫製企業があった。中国でも生産していたが、中国人5人を雇う資金で、ミャンマーの場合は15人程度雇用することができた。ミャンマーでは、労働者1人を1カ月100ドル程度で雇える。アジアでは最も安いレベルで、安価な労働力に目をつけての進出だった。