インドネシアからEUへの木材・木材製品の輸出額は2008年の13億8000万ドルをピークに、その後、欧州各国での違法伐採に対する問題意識の高まりを受けて減少に転じていた。12年の輸出額は9億3486万ドルで、今年も10億ドル程度にとどまると予想されている。
インドネシアのズルキフリ林業相は協定締結について、「違法伐採を許さない断固たる決意と、合法的な取引を推進する意欲の表れだ」と述べ、輸出増への期待を表明した。
また、貿易省の幹部が「豪州や米国が同様の仕組みを模索しており、その動向を注目している」と述べるなど、規制の厳格なEUとの取引が増加することによって他の輸入国への波及効果もあるとみられている。
環境団体などからは、インドネシア国内にはびこる汚職や腐敗を一掃しないかぎり、違法伐採の問題は解決しないとする厳しい声も上がる。同国が持続可能な林業の発展を実現できるか、今後の展開に注目が集まりそうだ。(シンガポール支局)