3強は各国の航空会社が提携する国際航空連合のそれぞれリーダー格でもある。アメリカン率いる「ワンワールド」にカタール航空が10月に加盟したが、ユナイテッドが盟主の「スターアライアンス」、デルタが引っ張る「スカイチーム」のいずれも、フィリピン航空など非加盟の有力エアラインを自陣営にどれだけ引き込めるかが今後の焦点だ。
≪中東・アジア≫新興企業に勢い
実際、中東やアジアの新興エアラインの勢いは目を見張る。豪カンタス航空は昨年、親密だった英ブリティッシュ・エアウェイズ(BA)から、アラブ首長国連邦(UAE)のエミレーツ航空との提携に乗り換えた。そのBAはワンワールド入りしたカタールとの関係強化に動いている。
エミレーツもカタールも米ボーイングや欧州エアバスに旅客機を大量発注。空港開設も相次ぐ中東は、アジアと欧米を結ぶ要衝として存在感が増している。