棚田での収穫作業。減反制度の廃止で日本の農業改革が進むか注目される=山形県朝日町(同町椹平棚田保全会提供)【拡大】
農林水産関係費が2年連続の増額となったのは、政府が約半世紀ぶりとなる農政の大転換に乗り出したためだ。5年後をめどにコメの生産調整(減反)を廃止するのに備え、減反に参加する農家に支払う補助金の段階的な撤廃に着手。一方で農地集約を進める経費を厚くした。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉の妥結をにらみ、農業の競争力強化を狙う。
「(新しい農政の)実行元年の大切な予算だ」。林芳正農水相は24日の会見で、2014年度予算の意義をこう強調した。
減反廃止を柱とする農政の大転換は、政府が10日に決めた農業の活性化策「農林水産業・地域の活力創造プラン」に盛り込んだ。プランは今後10年間で農家の所得を倍増させるなどの目標を掲げた。
1970年に始まった減反は18年度に廃止される。これに伴い、減反に農家を誘導する役割を果たしてきた補助金も見直す。減反への協力を条件に、農家に作付面積10アール当たり年間1万5000円を支給する定額補助金を14年度に7500円に半減。減反廃止に合わせて18年度に撤廃する。