バブル崩壊不安が生じた2011年後半から熱銭は引き揚げ始め、資本逃避が続いたが、今年4-6月期には再び流入に転じた。それを裏づけるように、中国不動産市況は最近、値上がりしている。さしあたり、中国はバブル崩壊危機をしのいだように見える。
実体景気のほうはどうか。中国は今年、実質7%台の経済成長を続けているのだが、李克強首相は党官僚の数字操作が可能なGDP(国内総生産)データを信用せず、運賃収入をもとに集計する鉄道貨物輸送量などを重視している。
その対前年比はグラフにある通り、リーマン・ショック後マイナスに落ち込んだのち急回復したが、輸出不振のために2012年前半から再び低下した。固定資産投資増の効果で、今年7-9月にはようやくプラスに転じた。巨額に膨れ上がった非合法資金を本土に還流させることで、中国経済は一息ついたのだ。(ネットマネー)