マプト近郊の農場でインゲン豆の種を植える安倍昭恵さん(中央)=12日午前、モザンビーク(桑原雄尚撮影)【拡大】
今回の安倍晋三首相の中東・アフリカ4カ国歴訪には、夫人の昭恵さんも同行している。首相の本格的なアフリカ訪問に首相夫人が同行するのは昭恵さんが初めて。首相が各国の首脳らとの会合に忙殺される中、昭恵さんは別行動でスラム街を視察するなど積極的な“夫人外交”で訪問国との親交を深めている。
「この野菜は近くでとれたものですか」
昭恵さんは12日午前(日本時間同日夕)、首相がモザンビーク大統領府でゲブザ大統領と首脳会談を行っている裏で、首都マプトの中央市場を視察した。市場に並ぶ野菜を前に市場関係者にあれこれと質問を繰り出し、差し出されたカシューナッツに「おいしいです」と笑顔をみせた。
その後は約40キロ離れた郊外の農場に移動。ウインドブレーカーと長靴姿に着替え、アドバイスを受けながらインゲン豆の種を植えた。午後も総合病院でHIV(ヒト免疫不全ウイルス)に母子感染した患者らを見舞ったり、老人ホームの慰問など動き回った。
モザンビークに先立つ訪問国でも、昭恵さんは首相とは別日程で精力的に行動した。中東のオマーンでは、地元の大学に日本に関する書籍100冊を「アキエ・ライブラリー(昭恵文庫)」として寄贈。コートジボワールでは、ワタラ大統領夫人とともに孤児院やスラム街にある中・高等学校を訪問し、子供たちと交流を深めた。その模様は自身の交流サイト「フェイスブック」に写真入りで報告している。