しかし、香港のコンサルティング会社アジアキャピタルホールディングスのチーフアドバイザーは「スタンダードチャータードの顧客情報の管理能力には疑問が残る」との見方を示した。また、シンガポール通貨金融庁(MAS)も、今回の事件に対する銀行側の調査を見直した後、同銀行への規制措置も検討するとしている。事件発覚後、同銀行の株価は香港市場で13年7月3日以来の年初来安値を更新した。
香港の資産運用会社バリュー・インベストメント・プリンシパルズのサンディ・メータCEOは「今回の事件は、一銀行の問題にとどまらず、シンガポール政府の金融機関への規制や監督にも関わる問題だ」とし、金融拠点として近隣諸国の信頼感を高めるためにも、シンガポール政府は一段と厳しい金融監督体制が必要との見解を示した。
米コンサルティング会社ボストン・コンサルティング・グループによると、シンガポールの金融機関が預かる外国人金融資産は約8000億米ドル(約83兆9840億円)でアジア最大となっている。(シンガポール支局)