日本株は、いったん海外経済の悪化懸念が強まれば円高進行とともに株価を押し下げる構図に陥っている。日経平均株価は今年に入り、前日の終値を下回ったのは15営業日中10日。このうち4日間は300円超の大幅安と軟調だ。
背景には前年の株高を演出した海外投資家の存在がある。2013年の海外投資家の日本株買越額は過去最大の15兆円超。巨額なだけに一部を売るだけで株価は大きく下がるというわけだ。マネックス証券の広木隆チーフ・ストラテジストは「世界的なリスク回避局面が、利益確定のトリガー(引き金)になっている」と指摘する。
また、リスク回避は比較的安全な資産とされる円買いにつながる。海外経済悪化と円高による輸出企業の業績懸念が二重の打撃となる。市場では日本株の調整期間について「3、4カ月間続く可能性もある」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の芳賀沼千里チーフストラテジスト)との見方も浮上。「デフレ脱却への道筋が確かになるまで、海外リスクに左右されやすい状態が続く」との見立てだ。