証券各社の出店計画【拡大】
一方、合併などで過剰な支店や営業所を抱えていた会社は、重複店舗の統廃合を進めるのに合わせて、グループ企業の銀行顧客の囲い込みなど、リテール営業の強化を目的とした店舗戦略を展開している。
みずほ証券は、旧みずほ証券とみずほインベスターズ証券との合併直後の昨年1月に140店舗あった支店、営業所を111店に整理。統合に際し、みずほ銀行の支店近くに移転し「共同店舗」として銀行の顧客に対する営業活動の強化などを図っている。3月末までにはさらに7店舗を統合する方針だ。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券も、05年当時に155店あった店舗網を今年2月までに62店体制とするが、これに合わせて「『攻めの統合』を通じた営業体制の強化も同時に行っている」(同社)という。顧客の資産規模ごとに営業社員を配置するなどの見直しを実施した。