証券各社の出店計画【拡大】
対面販売さらに重視
証券取引でインターネットを介した売買が増え、「もはや店舗の意味を見いだしにくくなった」(市場関係者)との指摘もあるなか、大手証券はネット時代の店舗戦略を模索してきた。
一方、これまで進まなかった「貯蓄から投資へ」の流れを確実にするには、資産形成全体の中で株や投資信託などリスク資産をどう位置づけるか、個人顧客に丁寧に説明する必要があり、店舗での対面販売の重要性は以前より増しているともいえる。個人による投資が活発化するなか、各社の店舗戦略の巧拙が、将来の収益を大きく左右しそうだ。(佐藤裕介)