上海社会科学院と社会科学文献出版社が共同で開催する「国際都市青書」に関する報告が2月、北京で行われた。
青書は主要国40都市の経済、社会、文化、生態環境など6分野の状況について初めて指標体系18項目を設置して調査を実施し、ランク付けを行ったもの。この中で「北京市の環境問題は都市のアップグレードにともなう最大のデメリットで、生態指数は後ろから2番目、汚染指数は最大で、もはや人間が住める限界に近づいている」と指摘している。
青書によると、生態指数が北京市を下回るのはモスクワのみ。第1位はストックホルムだった。下位10位のうち中国の都市は北京が39位のほか上海市が36位、香港特別行政区が34位に入っている。モスクワが最下位となった理由は「主に厳しい寒さと長い冬という自然環境によるもの」という。