建設が進むミンガラー・マンダレー・プロジェクトの現場=マンダレー市内(宮野弘之撮影)【拡大】
それでもマンダレーに注目が集まるのは、ミャンマーから中国、タイ、インドを結ぶ交通の要衝に当たるためだ。ヤンゴンへは700キロ、ネピドーには400キロ。東には天然資源も豊富なシャン州が控える。既にマンダレー国際空港にはタイ・バンコクや中国・昆明、さらにシンガポールからの定期便も飛んでいる。最近は混雑するヤンゴンを嫌い、マンダレーからミャンマーに直接入国する観光客なども多い。
◆労働力確保が課題
マンダレーと同様に、ヤンゴンを離れた場所への進出を考える企業も出始めている。日産自動車がマレーシアのタンチョン・モーターとともに工場進出を決めたバゴーの工業団地は、ヤンゴンの北東約80キロにある。既に日系の縫製会社3社の工場が稼働しており、さらに欧州のビール大手カールスバーグの工場建設が真っ最中だ。
バゴー地域全体では612万人の人口を抱えているが、これまでは地元に大きな産業がなく、多くがヤンゴンまで働きに出かけていた。このため、バゴー地域政府は、工業団地への企業誘致に力を入れている。
日本貿易振興機構(JETRO)によると、地域政府から土地をリースすると、当初10年間は1平方メートル当たり年2.5ドル(約256円)、次の10年間は同3ドル、その後10年が3.5ドルという。
現地は外資向け地域、国内企業向け地域、農業・緑化地域などに分かれているが、工場用地はほぼ売却済みという。もっとも、現地で聞くと「地元企業が買って、それを外資に貸すケースが多い」と答えた。