1ビットコインのドルの推移【拡大】
中国でのビットコイン熱は単なる富の逃避では済まされない。何しろ、中国への投機マネー(熱銭)の出入りの規模が大きい。不動産相場が高騰していた2011年秋には年間ベースで3千億ドルの熱銭が外部から流入し、不動産価格が下落に転じた翌年には同2千億ドル以上の資金が国外に流出した。厳しい政府の資本流出入規制をものともせずに熱銭を動かせるのは共産党幹部ら既得権者以外になく、いびつな中国の金融構造は変えようがない。
理財商品には熱銭が大きくかかわっているうえに、中国国内の預金者が投資している。理財商品で調達された資金の多くは不動産開発に投じられている。不動産バブルが崩壊すれば3兆ドル規模の不良債権が発生しかねない。その不安からビットコインが買われ始めたわけで、ビットコイン熱が高まれば高まるほど、人民元資産が売られて、バブル崩壊を加速しかねない。