韓国の旅客船「セウォル号」の沈没からまる3日が過ぎた。現場の全羅南道珍島(チンド)の沖合では19日も行方不明者の捜索活動が続けられているが、捜索は難航している。刻々と時間が過ぎる中、行方不明者の親族らのいらだちは募っている。(珍島 加藤達也、ソウル 名村隆寛)
遅れる救助
船は18日まで船首部分をわずかに海面上に見せていたが、同日中に完全に水没した。現場には船を引き上げるクレーン船も導入されたが、本格的な引き上げ作業には着手できていない。
海洋警察などは、空から照明灯を降下させ、徹夜で行方不明者の捜索に当たった。19日昼ごろに沈没から72時間が経過。こうした事故で生存率が低くなる時間とされ、船内に空気が残っていたとしても生存はますます困難な状況になる。
情報は錯綜
今回の事故は、発生当初から情報が錯綜し、韓国政府の発表は二転三転している。事故が起きた16日、368人を救助したと発表したが、重複があり164人に大きく訂正。韓国メディアの報道でも、「100人以上」だった行方不明者は約300人に増えた。乗客数についても18日深夜まで、訂正が続いた。