「リスク管理体制が不十分」(金融庁)とされることに加え、金融2社は政府が100%株式を持つ日本郵政の傘下にある限り、政府の信用を背景にした「民業圧迫」だとする金融業界の批判も消えないからだ。
金融2社の上場は自民、民主、公明の3党合意で成立した12年の改正郵政民営化法で「努力目標」にとどまった。2社を切り離せば全国の郵便局が同一料金で郵便物を届ける「ユニバーサルサービス」の維持が困難になると反対した全国郵便局長会(全特)などの意向が反映された。経営の手足を縛られたままでは成長戦略は描きにくい。
「上場するなら(日本郵政と)同じ年度だろう」。日本郵政の西室泰三社長は23日の会見で、金融2社の15年度中の上場に意欲を示した。西室氏が金融2社の具体的な上場時期に言及したのは初めてだ。