中国の訪日観光客が伸び続ける理由 衰え知らず…政治問題に慣れた? (2/5ページ)

2014.4.28 12:00

上海の中国人向け月刊誌「行楽」4月号。日本各地の桜の名所が特集された

上海の中国人向け月刊誌「行楽」4月号。日本各地の桜の名所が特集された【拡大】

 2012年に尖閣諸島(沖縄県石垣市)問題をめぐり、中国全土の125都市以上で9月から10月にかけて反日デモが燃えさかり、日本企業の拠点や在留邦人が相次いで中国人の暴徒に襲われた前後から、日本を観光する中国人客も急減。しかし、上海での個人観光ビザ発給数は13年後半から伸び始め、春節(旧正月)連休が長かった今年2月を除くと、昨年12月から過去最高を毎月更新するハイペースだ。

 昨年12月には安倍晋三首相が靖国神社に参拝したことに中国政府が激しく反発するなど、日中関係に好転の兆しはほとんどみられない。それでも中国からの訪日客が伸び続ける理由については「中国の一般人は日中関係の問題に既に慣れた」(春秋航空の王正華会長)と、政治問題と切り離して旅行先を選ぶようになったとの指摘もある。

 航空会社を創業する前に、中国最大級の民間旅行会社を育て上げた王氏。「海外旅行が解禁された中国で、観光に関心の高い層は既に香港やマカオ、東南アジア、台湾も経験し、韓国にも行った。欧米も魅力的だが、数時間で飛べる日本は季節を問わず美しい景色があり、温泉があり、日本料理も伝統文化も一度の旅行では味わいきれないほど各地にある」と話す。

リピーターの中国人観光客を日本の地方都市に運ぶ狙いがある

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