【女性“活用”の現実】(下)今の日本の限界 長時間労働、ゆるキャリ…抜本的な見直し必要 (3/5ページ)

2014.4.29 07:15

 「仕事中心のばりばりでもなく、ずっと時短でゆるくでもない、中間策だってあるのでは」。自身も2人の子供を育ててきたNTTドコモの木村裕香ダイバーシティ推進室長は後輩たちにいう。木村室長は、簡単に「ゆるキャリ」に切り替えてしまうことを「本当にそれでいいの?」と問いかける。時短や残業なしで働く女性社員が、トイレに立つ2分をも惜しんで仕事する様子を見ているからだ。

 4月に第一生命保険で初の女性補佐役(管理職最上位)となった人事部の吉田久子補佐役は「今の女性管理職は男性のワークスタイルに寄った人が多い。それでは後が続かない」とみる。

 残業減も営業益増

 全社的な働き方の見直しが奏功したケースもある。社員の9割がシステムエンジニアという住友商事グループのSCSKは昨年度から午後5時40分の定時退社を徹底。13年度の月の残業時間は前年度比4時間以上減った一方、営業利益は2桁増の見込みだ。長時間労働から「生産性重視」への切り替えが成功。離職率が半減した上、「残業がないなら」と時短勤務を見直し、定時を選ぶ子育て社員が出てきた。

同期の男性が妻に育児も家事も任せる一方で仕事を選んだ女性は独身だったり…

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