経済低迷と、労働コスト上昇の2重の圧力の下、浙江省の紡績業や機械製造業など労働集約型産業では、(産業ロボット導入などの)労働力の自動化が次々と進んでいる。率先して“人から機械へ”置きかえを行った一部の企業は、すでにこうした技術が生み出した利益を味わっている。中国国営新華社通信が伝えた。
中国の自動車大手、浙江吉利控股集団(吉利集団)の各大型工場では、すでに300台余りのロボットが稼働。さらに、現場では近く200台余りの試験運転が行われるという。吉利集団企画発展部の馮●峰部長は「杭州湾工場の例では、自動化によって生産効率が31%上昇した」と語った。
現在、浙江省の各政府部門では労働力の自動化を、企業の人手不足や低利益の問題に長期的に対処し、発展の勢いを維持するための有効手段とみている。
杭州市経済情報化委員会はこのほど、「労働力自動化に関する3カ年行動計画」を発表。同計画によると、2015年までに、杭州市全体の労働生産性(従業員1人1時間当たりの生産額)は14万元(約228万円)にまで上昇し、工業付加価値1万元当たりの従業員数は12年に比べ4分の1減少するという。(上海支局)
●=敬の下に手