甲斐信好教授【拡大】
--コンケンはタクシン元首相の地元だが、クーデター後の様子は
「きわめて平穏だ。少なくとも表面上は。コンケンの街角にも、バンコクほどではないが、機関銃を抱えた兵隊が立っている。タクシン支持の赤シャツ勢力は、前回の経験から今回は衝突に結びつくような派手な示威行動を控えていた。『ノン・コンフロンテーション(衝突)・ポリシー』だ。ところが結果を見れば、戒厳令からクーデターへと進み、彼らのポリシーは踏みにじられた形だ。タイ東北部には100万を超える赤シャツの行動派がいるといわれる。彼らのエネルギーがどこに向くかが今後の最大の焦点だ」
--反タクシン派だとみられる国軍で事態の打開は可能か
「戒厳令の時点では対立する両派を集めて和解のための会合を開くなど中立的な立場を示していた。それが一転、だまし討ちだったのかとみられている。次の暫定首相選びがキーだ。拘束されている両派の取り扱いと併せて、明らかに黄シャツ(反タクシン派)寄りだとはっきりした場合、少なくともタクシン支持者からは大きな反発が予想される。望みたくない展開だ」