一方、激しさを増す価格競争に疑問を呈する声も上がっている。豪航空コンサルタントのアジア太平洋航空センター(CAPA)は、インド航空各社の直近7年間の合計赤字額が101億ドル(約1兆335億円)に達していると指摘。インド各社は損失覚悟での値下げ競争に慣れているほか、通常便各社もLCCに歩調を合わせる傾向があると分析し、エアアジアがインド各社の料金設定に対する姿勢を過小評価しているのではないかと疑問を呈した。
CAPAのカピル・カウルCEOは、インド市場の価格競争が持続可能とは思えないとの見解を表明。「エアアジアが4カ月で利益を出せたら驚きだ」と述べ、過当競争に警鐘を鳴らした。(ニューデリー支局)