
平成39年に開業予定のリニア中央新幹線(写真は試験走行するリニアモーターカー)【拡大】
財務負担のふくらむ大阪までの同時開業を避け、名古屋開業後の大阪延伸という「2段階方式」を採用。あくまで健全経営を確保しながら事業を進める方針で、「具体的支援策が提示された段階で初めて(大阪延伸の前倒しを)検討できる」(柘植康英社長)との立場を取る。国の支援を受けることにより、「ルート決定や新駅設置などで政治介入を許す」(関係者)との疑念もくすぶる。
名古屋-大阪間の建設費は約3兆6千億円。自民党の特別委員会は元金はJR東海が返済、利子を国が負担する案を示していた。しかし、政府は「無理やり『政府の金を使え』とはいえない」(甘利明経済再生担当相)とし、苦しい財政事情の中、支援には及び腰だ。