財務省は1日、2012~13年度に使われた予算の執行調査で、対象となる計75件のうち58件の結果を公表した。このうち理化学研究所では3事業所が12年度に総額4673万円分のノートパソコンを年間238回にわたり、分散購入していた。国の機関では通常、パソコンは一括購入していることから、財務省は計画的に発注し、経費削減に努めるよう改善を求めた。
3事業所は神戸(神戸市)、和光(埼玉県和光市)、横浜(横浜市)の各事業所。検査キットも総額3138万円分を75回にわたって分散購入し、前回の調査(06年度分)で指摘された後も効率化が進んでいなかった。仕掛品など物品の在庫管理規定も未整備だった。
ただ、理化学研究所は、研究室で使用するノートパソコンに関して「用途や使用開始時期などが多岐にわたり、一律に調達することは困難」としている。
20年の東京五輪開催決定を受け、財務省はスポーツ競技団体に対する13年度の国庫補助金の実態も初めて調べた。