中国国内の操縦士養成学校は増加しているが、航空業が予想以上のスピードで発展し、需要に追いついていない。さまざまな研修と訓練を経て操縦士資格を得ても、機長になるにはさらに5~7年、ボーイング777型機を操縦するには10年の経験が必要となる。
国内の三大航空会社(中国国際航空、中国東方航空、中国南方航空)は操縦士養成の資金、人材、ともに潤沢だが、後発の航空会社にとって1人当たり数百万元の育成費用は大きな負担となる。機長がいなければ路線、便数を増やせず、各社がヘッドハンティング合戦を繰り広げるありさまだ。
しかも05年に(民航局の改称前の)中国民用航空総局とその他機関が連合で公布した「操縦士の人員流動管理を規範化し、民用航空飛行隊伍(たいご)の安定を保証することに関する意見」により、他社に移籍する操縦士は元の会社に多額の移籍金を支払い、承諾を得なければ、操縦士資格を移せなくなったため、トラブルが多発している。