「日本の国民食」を中国“人民食”に ハウス食品、カレー文化の浸透に手応え (2/4ページ)

2014.8.18 11:10

ハウス食品が上海市内のショッピングモールで開いた販促イベント「カレー王国」でカレーライス作りに挑戦する中国人の親子連れ

ハウス食品が上海市内のショッピングモールで開いた販促イベント「カレー王国」でカレーライス作りに挑戦する中国人の親子連れ【拡大】

 上海市内のショッピングモールで開かれた同社の販促イベント「カレー王国」の会場で中学2年生の曹●濛(そう・きんもう)君は目を輝かせた。会場では親子向けカレーライス教室も開かれた。

 リンゴと蜂蜜を加えてまろやかな味を作り出し、家族そろって楽しめるカレーライス文化を広げてきたハウス。中国市場でも小中学生のいる家庭がターゲットだ。上海、北京、天津と重慶の中央直轄4市、遼寧省の瀋陽や大連、山東省青島、広東省広州、四川省成都など大都市で、家族向けにカレールウの販売が順調に伸びている。

 中華料理の国の人々の舌にどこまで、日本式のカレーライスの味が受け入れられるか暗中模索だった。だが、中国の家庭でもカレーライス普及以前に、調味料として黄色い「カレー粉」が広く使われており、日本風カレー味にもさほど違和感はなかったことが幸いしたという。

 しかし問題はカレーライスの作り方。羽子田氏らは来る日も来る日も店頭での販促イベントに立ち、肉や野菜を切るところから調理方法を丁寧に教えて試食させ、カレーライスの楽しさとおいしさを伝えてきた。

商品を置かせてもらうだけでスーパーなど販売店側に“棚代”を支払う仕組み

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