細胞の培養に取り組む大日本住友製薬の研究員。再生医療をめぐる開発競争が本格化している=大阪市此花区【拡大】
アステラス製薬は4月、研究本部長直轄の「再生医療ユニット」を新設した。
同社は移植や免疫領域での経験や蓄積を基に再生医薬に参入し、近年の研究進展で再生医療に取り組める可能性が見えてきた。一方で再生医薬だけでは臓器の機能再生などに限界があるとして、昨年4月に細胞医療に取り組むことを発表。その具体策の一つがユニット新設で、再生医療と細胞医療の技術基盤確立に向けて20人態勢でスタートした。研究の進展に伴い、要員拡大を視野に入れる。
内田渡執行役員は、今夏に開いた同社の研究開発に関する説明会で「世界的に競合状況が激しい」などとして研究の詳細を明かさなかったが、患者の要望が強いがんや心血管系疾患領域で研究開発を進めていく方針。内田執行役員は「安定性や安全性など、国策と合わせて規則づくりを進めていかなくてはならない」とも指摘した。