武田薬品工業は16日、20~30代の若い女性を中心ターゲットにした便秘薬「ハーブイン 『タケダ』」とドリンク剤「ハイシーバランス」を同日から発売すると発表した。女性ニーズの高い成分を強化するなど新たな機能を訴求。購買意欲の高い女性向け商品の拡充で、同社の便秘薬の売上高(年間約30億円)で約1割増、ハイシーブランド(同約10億円)で約5割増の底上げを狙う。
ハーブイン「タケダ」は、女性特有の生理前の不快な便秘に対応。大腸運動を改善する生薬大王エキスなどに加え、硬くなった便に水分を与えて軟らかくするDSS(ジオクチルソジウムスルホサクシネート)を配合した。
同社によると便秘の症状は若年層で増えている一方、便秘薬の服用は若年層ほど低いことから、「生理前や生薬という女性の目を引くキーワードで訴求する」(同社)という。価格は24錠が896円、72錠が2160円。初年度の販売目標は3億7000万円。
ハイシーバランスは、ビタミンCなど疲労時の栄養補給成分に加え、イノシトールなど脂肪の代謝を促進する4つの成分を配合した。糖質ゼロで1本5キロカロリー。アップルとパインの香りを付け、女性が飲みやすいよう味にもこだわった。価格は1本157円(100ミリリットル)。ドリンク剤の飲用率が高い25~44歳の有職者の女性向けに販促を進め、初年度に5億円の売り上げを目指す。