ラップ口座は、国内外の株や債券などに投資する複数の投資信託を組み合わせ、顧客のリスク許容度に応じた運用を行うサービス。市場拡大の背景には、安倍晋三政権が目指すデフレ脱却の動きがある。
SMBC日興が8月中旬に都内で開いたセミナーで、講師は「インフレから大切な資産を守る運用を提案したい」と、物価が上昇すれば相対的に預貯金の価値が目減りすることを指摘した。
特に、本体で預貯金を扱わない証券会社は、顧客が将来の生活や子供の教育などに使う「減らしたくない」資産の受け皿となる商品をあまり持たなかったが、「顧客の中核的な資産をお預かりできる」(野村の立山部長)として、ラップ口座に力を注いでいる。
株式相場の状況による業績への影響を抑えるため、証券各社が預かり資産から得られる収益の拡大を目指していることも、ラップ口座への取り組みを後押ししている。