インドのネットカフェ利用者減少 携帯端末普及など要因 (1/3ページ)

2014.9.12 06:55

 インドでインターネット利用者の増加傾向が続いているなか、草創期に普及を牽引(けんいん)したネットカフェの存在感が急速に薄れている。携帯端末の普及が進んだことなどが要因だ。現地紙ヒンドゥスタン・タイムズなどが報じた。

 インド電気通信規制庁によると、同国のネット利用者数は、2004年に450万人だったが、13年には2億3872万人まで増加した。ネット利用者の拡大にともなってネットカフェの需要も急増し、04年の約5万店(推計)から09年には業界団体のインド・サイバーカフェ協会(CCAOI)の加盟店だけで18万店を突破した。

 しかし、その後は携帯端末によるネット利用が急増し、都市部を中心にネットカフェ利用者が減少に転じた。首都ニューデリーにある大学近くのネットカフェでは最盛期には1日当たり客数が80人、料金も1時間当たり40ルピー(約70円)だったが、現在は料金を25ルピーまで下げても1日の利用者は40~50人がやっとだという。経営者は「スマホやノートパソコンが簡単に手に入る時代だから仕方ない」と嘆く。

とくに都市部のネットカフェでは学生や旅行者の利用者が多かったが…

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