日系企業の進出も年々加速している。日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、今年4月末時点の進出企業数は161社と3年前から3倍に急増した。
ただ、金融業は1962年の社会主義政権発足後、すべての銀行が国有化され、外国銀行の営業は長く認められなかった。現在は国内の民間銀行が営業しているが、外国企業が期待する巨額の金融ビジネスは展開できなかった。
2011年春の民主化から3年半で、一部の外資金融機関に免許を交付するのはテイン・セイン政権の経済開放に対する強い意気込みの表れに他ならない。
ただ、ミャンマー政府による約30年ぶりの国勢調査で判明した総人口はADBの推計より1千万人も少なく、期待が先行し過ぎたとの指摘もある。
電力や道路、公共交通などのインフラも未整備で、資金需要の大きい大手メーカーの進出はこれからだ。金融ビジネスが軌道に乗るまでには、曲折も予想される。(藤原章裕)