円相場の推移【拡大】
大企業・中小で明暗
ただ、リーマン・ショックと東日本大震災を経て、製造業を中心に日本の産業構造が変わったとの見方は根強い。
第一生命経済研究所の熊野英生・首席エコノミストは、製造業の大半の業種で輸入比率が拡大したと分析する。「企業が円高対応を進めたことが、逆に円安への対応を難しくしている」と指摘する。
みずほ銀行産業調査部の推計では、10円の円安で上場企業は約2兆円の増益になる。だが、中小を含む非上場企業は約1兆3000億円の減益になるという。8月からの円は対ドルで約8円円安に振れた。市場では、急速な円安が実体経済に与える影響を見極めようとする動きも予想される。