ビール類の酒税額と市場推移【拡大】
財務省は早期にビール類の税額差を縮め、将来的には、一本化させる青写真を描くが、問題は税額をそろえた後、ビール類の販売と税収がどうなるかだ。
参考になるのが、品質によって3つの税額があった日本酒(清酒)の前例だ。
1988年まで特級、一級、二級と3分類に税率が分かれ、特級と二級では1.8リットルで800円もの税差があった。
清酒の前例 業界は徹底抗戦へ
税額そのものは1992年までに段階的に一本化されたが、一本化される前の82年~91年と、92年~2001年の10年間の平均値の比較でみると、数量は約16%減の約119万キロリットルに、税収も約40%減の1522億円まで落ち込んだ。
バブル崩壊や消費税導入など複数の要因もあるが、等級を見て品質を判別できなくなったことも一因との指摘がある。
こうした流れがあるだけに、麻生太郎財務相も7月の会見でビール類の税金について「(清酒の税額について)『分けなくなった結果、どうなったかというのを少し思い出してみたらどうか』という話を(主税局には)してある」と述べた。