ビール類の酒税額と市場推移【拡大】
もっとも、歴史に照らしてみれば税額一本化後、清酒の市場減退を招いたのは事実だ。
加えて、財務省の悩みは、来年10月に消費税率を10%へ引き上げるかどうかの判断を年末に控え、負担が重なることに世論の反発が高まることだ。
ビール酒造組合の試算によれば、今年4月の消費税率8%への引き上げに伴いビール類の税負担は年800億円増加し、消費税率が予定通り10%になると税負担額はさらに500億円増えるという。
消費増税分は、そのまま店頭価格の値上がりにつながり、そこで第3のビールが増税されれば販売を直撃する。税収も落ち込みかねない。
ビールの出荷数量は1994年度の741万キロリットルから減少が続き、2012年度は280万キロリットルと、3分の1程度にまで落ち込んだ。ビール業界では「総需要回復のため、ビール類全体での大幅減税が最重要」(ビール酒造組合)とし、徹底抗戦の構えだ。(今井裕治)