それらは全部、新郎から新婦への贈り物だというが、決して、「新婦のため」でないのは誰にでも分かっているはずである。
札束の「展示」で驚くのはまだ早い。今年3月、福建省長楽市で、ある地元土豪の結婚披露宴が盛大に開催された。宴会の最後、大皿に盛られて出された圧巻の「料理」を目にしたとき、賓客たちは酔いがいっぺんにさめ、驚愕(きょうがく)の声を上げた。
それは別に「料理」でも何でもない。大皿に載せられているのは実物の札束だった。
このように、今の中国では、カネというもの以外に自分の存在価値を見いだすことのできない成り金の「土豪」たちが横行している。彼らの存在はまた、この国のこの時代における精神の貧困と堕落の象徴なのであろう。