金融市場では民主党政権が解散を表明した2012年11月14日からの約2年間で急速に円安株高が進んだ。年内の衆院解散と消費税率10%への再引き上げ延期を機に、この流れは一層強まりそうだ。ただ、現在の相場は金融緩和などサプライズ的な政策に主導された“官製相場”といえる。経済成長に裏打ちされた堅実な上昇相場への道筋はみえていない。
7年ぶり高値水準
12日の東京株式市場は、安倍晋三首相が消費税再増税を延期する方針を固めたのを受け、日経平均株価が続伸した。日銀の追加金融緩和で株価の先高期待があったうえに、再増税の延期でマンション分譲や百貨店販売などが好転するとの見方が広がり、不動産株や小売り株が買われた。終値は前日比72円94銭高の1万7197円05銭と2日連続で年初来高値を更新。約7年1カ月ぶりの高値水準だった。追加緩和を表明する前日の10月30日から今月12日までの9営業日で株価は1500円超も上がった。
過去2年間を振り返れば、日銀による2度の金融緩和が主導する形で株価は2年間で2倍に膨れた。為替も1ドル=115円台と、2年前に比べ35円程度の円安となり、輸出企業を中心に業績は好転。安倍政権の経済政策「アベノミクス」は一定の成果を収めた形だ。