「海洋研究開発機構地球シミュレーターセンターと東京大学石川研究室による解析では、京橋川の再生で気温が0.2~1.0度低下し、地表付近の風速が毎秒1メートル強くなるとの結果が得られた」と、石川研究室の研究員だった街づくりコンサルタントの鹿内京子氏は再生の効果を強調する。京橋川の再生に向けては、現在、京橋三丁目町会が中心となってNPO法人(特定非営利活動法人)「京橋川再生の会」を設立し、中央区に提案している。実現の可能性は未知数だが、京橋川を復活して川沿いを「京橋川公園」にしようというアイデアだ。
ただ、一足飛びに埋め立てた川を再生するのは極めて困難。旧京橋川の埋め立て地には、前回の東京五輪の時に東京高速道路株式会社が賃貸ビルと無料の高速道路を一体開発した「KK線」を建設し、首都高速道路都心環状線と接続されている。土地は東京都が所有するが、建物や道路は民間会社の所有であり、撤去を求めるのは簡単ではない。