ロイター通信によると、サウジ当局者の中には非公式にながら、「石油価格が現状以下となっても(同国財政は)当面、耐えられる」とみる者もいるという。ただ、サウジの意思決定過程は透明性が低い上、OPEC加盟国の中には減産を求める国もあるとされ、総会の行方が注目される。(カイロ 大内清)
◇
世界2位の産油国ロシアの経済は、ウクライナ問題をめぐる米欧の対ロシア制裁と通貨ルーブル安、さらに国際原油価格の急落が加わって「三重苦」に見舞われている。ロシアの国庫は歳入の約半分が石油・天然ガス関連で占められており、低水準の原油価格が続いた場合の経済への打撃は深刻だ。ソ連末期の1980年代と同様に、米国が原油価格引き下げを主導しているとの“陰謀論”もロシアでは根強い。
米欧の制裁では、石油最大手ロスネフチをはじめとする代表的企業が、国の資金援助を求めざるを得ない状況となっている。ルーブルが年初から対ドルで約4割も価値を下げ、食品価格の高騰も目立ってきた。来年の国家予算案は原油価格を1バレル=96ドルで策定されており、プーチン政権には大きな誤算となった。
原油価格が1バレル=80ドルで国内総生産(GDP)は前年比2%減、50ドルなら同6%減と予測されている。