地方創生の成功事例をみる…岩手県紫波町 民間主導が奏功、駅前開発で行政とリスク分担 (2/4ページ)

2015.1.5 06:38

各種スポーツ施設に宿泊施設も備えた「オガールベース」。昨年7月に開業した=2014年12月

各種スポーツ施設に宿泊施設も備えた「オガールベース」。昨年7月に開業した=2014年12月【拡大】

 最大の特徴は、国の補助金などに頼らずに民間主導で事業に取り組んでいる点。町の基本計画に基づき、実際の事業はまちづくり会社「オガール紫波」が担う。紫波町の全額出資で設立したが、民間の出資を得て現在の町の出資比率は39%に減った。社長も民間出身者だ。かつての第三セクター方式とは異なり、「出資の範囲で行政は政策の責任を負うが、経営責任はあくまでも民間」(経営支援部企画課・高橋堅課長)とリスク分担を明確にした。

 紫波町は鎌倉時代からの交通の要衝。石巻から北上川を船で北へ運んだ物資を積み替え、奥州街道(現・国道4号線)でさらに北へ運ぶ中継点だった。日詰商店街など紫波町の中心部が北上川と国道4号の間にあるのはそのためだ。

 オガール以前にも、地域の開発計画は、町民の寄付による紫波中央駅の建設と同時に進んでいた。新駅は、明治時代の東北本線開業時から、商店街に近い町中心部に駅を誘致したいという地域住民の100年越しの悲願で、1998年に完成。これを機に岩手県住宅供給公社が駅西口に約400戸の住宅団地を整備することになり、紫波町も役場庁舎の移転、図書館などの公共施設を建設するために土地を取得した。

「地元新聞には『黒船来襲!』とまで書かれた」(高橋氏)

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