政府が9日に決めた平成26年度補正予算案に盛り込まれた各施策の狙いや内容をQ&A方式でまとめた。
Q 国内総生産(GDP)が2四半期連続減。消費てこ入れが急務だ
A 物価上昇に賃上げが追いつかず消費者の可処分所得が減っている。家計負担を軽くするため、商品券や灯油代の補助などで消費者の懐を直接温める総額4200億円の交付金を目玉にした。どんな支援が必要かは地方によって違うため、使い道は地域の実情を知っている自治体が決めることにした。
Q 消費喚起には、市場活性化も不可欠になる
A 以前にも導入された「住宅エコポイント制度」を再開する費用として805億円を計上。新築やリフォームなどで省エネ住宅にすると最大45万円分のポイントを受け取れる。また住宅金融支援機構の長期固定金利型住宅ローン「フラット35S」の金利引き下げ費用に1150億円を盛り込み、住宅購入者がローンを組みやすくした。
Q 中小事業者への支援も手厚い印象だ
A 円安などの影響を受けた中小・小規模事業者に対し、政府系金融機関が資金繰りや事業再生を支援するために1380億円を計上したほか、時給800円未満の従業員10人以上の時給を60円引き上げた場合、最大150万円を助成する制度を新設した。農家向け米価下落対策のほか、漁業者やトラック事業者などを対象にした燃料高騰対策も盛り込んだ。