チベット人は漢人に劣る民族…上から目線での“刷り込み政策”
チベット旅行は、「植民地化」を固めたい政府のてこ入れもあって大きなブームになっているという。2015年には年間1500万人もの観光客を見込んでいるほどだ。青蔵鉄道の開通を機に自治区の首都ラサのインフラ整備は急ピッチで進んでいる。そんな観光開発の尻馬に乗って高級ホテルの進出を打ち上げた外資系ホテルチェーンには、国際的な非難もあがったほどだが、急成長のチベット観光はそれだけワールドワイドな魅力になっている。
だが、その恩恵を預かっているのは漢人であって、チベット人ではない。
中国政府は外国人のチベット旅行を厳しく制限しているが、建前上、同じ「中国人」であるはずのチベット人にも移動の自由はない。自治区内にもかかわらずだ。各地にチェックポイントが設置され、身分証に書かれた民族名が「チベット」とあるだけで追い返される。遠路やってきた巡礼者でさえ、聖都ラサに入ることもままならない統制ぶりだ-と報告書は明らかにする。