オバマ氏の求めに対し、自由貿易に肯定的な共和党のハッチ上院財政委員長は「大統領の力強い要請を歓迎する」と表明した。共和党は今後2週間以内にTPA法案を提出するとみられ、交渉参加12カ国は3月にも合意に至るとの声も出ている。
ただ、オバマ氏にとって身内であるはずの民主党がTPPの障害となっている。労組を支持基盤とする民主党内には、自由貿易協定は製造業の海外移転を招くとの批判が根強いためだ。また草の根保守運動「ティーパーティー(茶会)」の支持を受ける共和党の強硬派にも、TPAで政府に強い権限を与えることに懐疑的な声がある。
TPP交渉は2016年の大統領選が近づけば近づくほど、米国内の反対派への配慮から合意が難しくなる。成否はオバマ氏がどこまで議会を説得できるかにかかっている。