だぶつく「一円玉」消費増税の誤算 増えたのは「十円玉」…なぜ? (4/5ページ)

2015.2.7 06:50

一円玉の製造工程。流通量は想定を下回っている(造幣局提供)

一円玉の製造工程。流通量は想定を下回っている(造幣局提供)【拡大】

  • 一円玉と十円玉の流通量

 14年4月の消費税増税に対する企業の対応も、小銭不要の決済を後押しした。電子マネーの「Suica(スイカ)」を運用するJR東日本は、券売機で購入する東京近郊のきっぷ運賃を10円単位で値上げする一方、スイカでの決済は1円単位の値上げにとどめた。大手コンビニエンスストアは来店客がレジで代金を支払う際、10円未満の金額はポイントの利用で精算することを提案。決済のスピード化につなげるとともに「1円単位のお釣りが少なくなり、来店客に喜ばれている」という。

 一方で、日本コカ・コーラグループをはじめとする大手飲料各社は、自動販売機向け商品の価格をペットボトル飲料は150円から160円、ミニボトルは100円から110円に値上げした。たばこや飲料など自販機向けの市場規模が比較的大きい商品が10円単位で値上げされたことが、十円玉の使用機会の増加につながった。

 消費者側にも、こうした流れを歓迎する事情があるという。百貨店大手の高島屋の担当者は「最近のファッションスタイルの変化で、消費者は小銭をあまり多く持ちたくないと感じている」と指摘する。

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