大気汚染で、とりわけ重大なのは、肺がんや呼吸器疾患の原因物質になる微小粒子状物質「PM2・5」が含まれていることだ。
春節で花火、爆竹→汚染進行
最近、北京市で大気汚染が急激に進んだのは、春節(旧正月)の大みそかの2月18日深夜から19日にかけての時間帯。新年を祝う花火や爆竹があちこちで使われた結果、空気がいっきに悪くなった。在中国米大使館のウェブサイトによると、「PM2・5」を含む汚染の指数は、19日午前1時(日本時間同2時)に438に達し、最悪レベルにあたる「危険」(301~500)に入った。
現地メディアによると、春節の連休7日間のうち、5日間で「有害濃霧」が発生すると気象当局が予報。北京市は大気汚染を軽減するために花火、爆竹の自粛を呼びかけていたが、焼け石に水だったようだ。
「首都移転したら」の書き込み
共同通信によると、北京市の大気汚染について、政府系シンクタンクは「人類の居住に適さないレベル」と報告書で指摘。北京市の王安順市長も今年1月、「今の北京は確かに居住に適した街でない」と発言、波紋を広げている。