北京「六環路」内、5キロごとEV充電器 市も助成金など推進策 (1/2ページ)

2015.3.19 05:00

北京市内にある電気自動車用充電スタンド(中国新聞社)

北京市内にある電気自動車用充電スタンド(中国新聞社)【拡大】

 北京市発展改革委員会によると、2014年末時点で同市の電気自動車(EV)保有台数は約1万499台、このうち自家用車は約3500台だった。現在、国家電網北京市電力、普天新能源、中国石油化工集団(シノペック)北京石油、上海富電科技などが市内全域に充電器約6600基と電池交換所5カ所を設置している。

 同委員会によると、2009年以降、とりわけ昨年に同市が自家用電気自動車の市場化普及政策をスタートさせて以降、市内の充電設備設置が進んでいる。現在、車両と充電器の数は1.5対1の比率に達し、設置水準と規模は全国トップクラスになっている。

 これまでは新エネルギー車普及政策が相次いで発表されながら効果が上がっていなかったが、今年は(市内を走る環状高速道路の一つ)六環路内の平均5キロごとに充電設備が設置される予定で、新エネ車の発展を後押しするとみられている。

 北京市は車種とサービス分野に応じて充電設備を公共車両用と自家用車用、共用の3種類に区分。公共交通サービスや衛生車両、タクシーなどの公共車両用充電スタンド・電池交換所は計234カ所、充電器は3676基になり、1日の対応可能台数は1万7000台に達している。自家用車用充電スタンドは1500カ所、充電器設置率は約50%。共用充電器は1500基だ。

 同市の充電器のうち50%超は四環路以内にあり、五環路まで範囲を広げると全体の60%となる。

 同市は利便性向上のため、市内すべての公共用充電スタンド190カ所に標識を設置するとともに「北京市電気自動車社会公用充電設備分布図」を発表し、充電器の位置や種類、数などの情報を盛り込んだ。

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