【JA全中・万歳会長辞任】農協改革めぐる攻防に「完敗」…全中の弱体化が進む可能性も  (1/2ページ)

2015.4.9 22:59

JA全中の万歳章会長(西村利也撮影)

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 全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長が任期途中で辞任を表明したことは、農協改革をめぐる攻防で全中が“完敗”したことを改めて印象付けた。万歳会長は安倍晋三政権が目指す農協改革に反旗を翻してきたが、全中を頂点とする中央会制度の抜本的な見直しに執念をみせた政権に最終的に押し切られた。抵抗の先頭に立ってきたトップの退任で、かつて絶大な政治的影響力を誇った全中の弱体化が加速する可能性は大きい。

 「投げ出すという思いはない」。万歳会長は9日の記者会見で、政府が農協法改正案を閣議決定した直後の辞任表明に関してこう強調した。

 万歳会長は会見で事前に周囲に相談せず、自ら進退を判断したことを明らかにした。ただ、改革を控えた組織運営に辞任が及ぼす影響については「混乱はない」と断言した。

 万歳会長は農協改革をめぐる引責辞任との見方を否定した。だが、政府との“改革闘争”で敗れたことが影響した印象は否めない。

 全中を一般社団法人に転換する農協改革は、地域農協への影響力の源泉となってきた監査・指導権をなくすのが柱だ。全中の統制を弱め、地域農協の経営の自由度を高めることで、農業再生を進める狙いがある。

 万歳会長は従来通り農協法に位置づけられた組織であることにこだわった。だが、最後は統一地方選前の決着を狙った政権に屈せざるを得なかった。

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