東京・八重洲の再開発が始動。国家戦略特区の指定を受けて超高層ビル2棟が建設される(完成予想図、三井不動産提供)【拡大】
八重洲地区は東京駅を挟んで反対側の丸の内地区と比べると再開発が遅れており、雑居ビルが数多く残っているほか、複数のバス乗り場が分散したままだ。再開発が進めば防災機能が大幅に強化されるほか、外国人や地方からの観光客の利便性も高まり、併せて集客力も向上しそうだ。
政府は、再開発後のこうしたメリットを考慮して両街区を国家戦略特区として指定した。今後、正式に特区に認定されればビルの容積率(敷地面積に対する延べ床面積の割合)や用途などの規制が大幅緩和される恩恵を受けられる。
国家戦略特区の本格始動は都心の再開発ラッシュに拍車をかけている。八重洲のほかにも、大手町(三菱地所)、品川駅周辺(JR東日本)、虎ノ門(森ビルなど)、有明(住友不動産)などが特区指定を受けており、東京の国際競争力向上に関わるプロジェクトがめじろ押しだ。