ＴＰＰ日米閣僚協議、２日目の会合始まる　「最大の山場になる」と甘利担当相

　環太平洋戦略的経済連携協定（ＴＰＰ）交渉をめぐり、甘利明ＴＰＰ担当相と米通商代表部（ＵＳＴＲ）のフロマン代表による閣僚協議は２０日、２日目に入った。東京都内で１９日夜に始まった１日目は残された課題を整理。２０日は難航する日本のコメと米国の自動車部品の関税の扱いなど個別分野を中心に協議を進める。交渉を主導する日米間の行き詰まりを解消させ、参加１２カ国の全体交渉に弾みをつけたい考えだ。

　甘利氏は協議前、記者団に「今日の協議は日米交渉の最大の山場になる」と強調した上で「極めて厳しいやりとりになると思うが、全力で取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

　協議の主要論点は、米国産米の輸入拡大と日本から米国に輸出する自動車部品の関税撤廃に絞られてきている。コメの扱いでは、米国が日本に対し輸入を主食用米（１７万５千トン）と加工用米など（４万トン）の年間計２１万５千トン増やすよう要求しているが、主食用米５万トンの輸入増を検討する日本側が激しく抵抗。

　一方、自動車部品では、日本が要求する関税の即時撤廃の対象品目や、それ以外の品目の関税撤廃までの猶予期間をめぐり米国側と対立している。