首都ワシントンのあるレストランでは、米国産和牛のステーキは12オンスで92ドル(100グラムあたり約3200円)で提供されている。一般的なステーキより数倍高いが、「舌の上で溶けるような軟らかさ」との評判で人気が上昇中だ。同協会のマイケル・ベーティー事務局長は「今は米国産和牛への需要に生産が追いつかない状態だ」と話す。
ブランド牛目指し
米国では赤身の牛肉が一般的だが、神戸牛に代表される霜降りの和牛の知名度や評価も高い。ただし日本産和牛のステーキはレストランで1オンスあたり25ドル(100グラムあたり約1万500円)で出されることもある超高級品。米国産和牛の人気には日本産和牛の代替品としての意味合いがある。
生産者らが思い描くのは、米国産和牛を米国のブランド牛の代表格である「アンガス牛」のような存在に育て上げることだ。1980年ごろからブランド展開が本格化したアンガス牛も軟らかい肉質が人気となって生産が拡大。レストランや小売店もこぞってアンガス牛を扱い、現在は年間約30万頭が新規登録されるまでになっており、米国産和牛でも同様のビジネス展開が可能だとの思惑が高まる。