日本に輸出も視野
国内市場の先には国際市場も広がる。テキサス州で米国産和牛を手がけるラルフ・リーさん(70)が自ら経営する食肉会社では、米国産和牛の出荷先の15%は中国、シンガポールなど国外で、日本への輸出も見据えている。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)が実現すれば日本での牛肉関税が下がるとみられ、「より多くの米国産和牛を日本に輸出することができる」とも期待する。
一方、米国産和牛は米国人の好みを反映させ、日本の最高ランクの霜降り牛肉ほどにはサシが入っていないものも多い。生産者の一人は「大きなステーキを食べる米国人は脂が乗りすぎた牛肉だと胃にもたれてしまう」と笑って、米国産和牛と日本産和牛に脂の乗り具合に差があることを認める。
また、米国産和牛の生産規模は日本の和牛に比べてまだまだ小さく、別の生産者は「日本はもっと積極的に血統のいい和牛の生体を米国に輸出してほしい」とこぼす。