ギリシャと欧州の協議は、双方平行線であり全くと言ってよいほど進んでいません。今月5日の国際通貨基金(IMF)への返済は、月末の一括払いに変更申請を行うことで乗り切りましたがトロイカ〈欧州連合(EU)、欧州中央銀行(ECB)、IMFの連合体〉の支援協議がまとまらない限り、その支払いは不可能です。
そして、たとえ今月を乗り切ったところでECBが保有する7月20日の35億ユーロ(約4870億円)、8月20日の32億ユーロの国債償還ができるわけもなく、デフォルト(債務不履行)するしかない状況です。
では、合意期限はいつかということになりますが、返済が6月末であり、合意には欧州各国の議会承認などを必要とするため、今月中旬の合意が必要とされています。
しかし、11日のギリシャ債務協議では、交渉のテーブルについていた当局者が合意の可能性なしとして全員帰国してしまったことが報じられました。